携帯は鳴る。 細長い横枠の電子窓が華やげに光って、メールが来たのを私に教える。暗い部屋の中で、それは夜の遊園地の観覧車のように光る。 そこにはメールの送り主の名前。 私の好きな人の名前。私と彼が繋がっていることを示す、二人だけの音信。 うっと…
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